NT-3 FM Music Vol.1〜魔法学園モノ育成SLG&RPG編



1993年にPC-98シリーズ用の市販ソフトとして発売されるはずだったとある魔法学園モノ育成SLG&RPGのゲームミュージック用に作った曲たちです。
残念ながらそのゲームは発売されずに終わりましたが、曲は完成していたので、当時の作曲コンセプトや音源の説明を読みながら聞いていただければと思います。

80年代から90年代にかけてのパソコンゲームの曲はFM音源で作られていました。
今回使用しているFM音源は、PC-8801SRシリーズやPC-9801シリーズに搭載されていたYM-2203です。
4オペレータのFM音源が3声、音色が変更できないPSG音源が3声で、合計6声(和音)しか鳴らせません。
その音源を駆使して様々なゲームミュージックが作られていました。その懐かしい時代のサウンドを堪能して下さい。

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シーン 曲名 解説
1 神話を語る人 神話を語る人 オープニングのゲーム背景を語るシーンの曲。
静かで幻想的な雰囲気を目指しましたが、少し眠くなるかも。
メロディはFM2声重ねてディレイを表現しています。
バッキングは2和音のPSGの上の音は2声を重ねて澄んだ音にしています。
2 オープニングイベント それいけ!れっつごぉ〜!! タイトルが出てから、魔法使いを目指す主人公の女の子が元気に登場するオープニングテーマ。
メロディはFM2声重ねて澄んだ音にして可憐な感じを出しています。
メロディにFM2声を使ってしまったので、ドラムはPSGでリズムだけ刻んでいます。
3 魔法学校の生活 穏やかに育て‥‥ 魔法学校での生活シーン全般で流れる曲。
アドベンチャーゲームのようなコマンド選択をしてゲームが進行していきます。
これもFM2声を重ねてメロディに使っています。
4 魔法学校の授業テーマ 魔法学校 パラメータ設定して勉強カリキュラムをこなしていく授業のシーン。
数値を設定すると、これに合わせて主人公たちのチビキャラが細々動いていくかわいい感じを表現しました。
これもメロディ2声重ねて透明感を出すと共に、リズムはPSGで軽く添えています。
PSGのタムみたいな音がチビキャラに合うかも。
5 修行の日々 寝るんじゃない! 授業の合間のイベントが出現するシーンの、イベントが出現していない時の曲(わかりづらいですね)。ちょっと淡々でたいくつなシーンです。
(曲はたいくつではない・・・ハズ?!)
FM3声をそれぞれメロディ、ベース、ドラムに割り当てています。
ドラムはキック、スネア、ハット、タムなどいろいろ鳴っているように聞こえますが、1声しかないのでそれらが同時に鳴ることはありません。
鬼のように音色切り替えをしています。
6 模擬戦闘 力を試す時! 授業の一環として登場する模擬戦闘シーンです。
覚えたての魔法を模擬戦闘で使う不安と勇敢さを表現しました。
バッキングはコードとシーケンスが同時に出せないのでころころ楽器を変えているような感じです(PSGなので音色は変わりませんが)。
7 レベルアップ ラッキーでんねん★ レベルアップしたときの曲です。
成長したパラメータが表示されている間は後半のドラムループが続きます。
ホイッスルはPSGで再現しています。
8 寺院 寺院 PC-88のBASICの内蔵音色0番のハープシコードだけで鳴らしています。
9 こまったことがおきる 俺の上履き返せ! トラブルっぽいイベントが発生したときの曲です。
曲名はイメージです。
メロディにときどき入る「ミャッ」っていうアタック音がお気に入りです。
10 はじめてのダンジョン Dungeons Step ある程度魔法も使えるようになって、街で悪さをするモンスターを退治にいく実戦のダンジョンの曲。
勇ましくも緊張感がある曲にしています。
ドラムはFM1声+PSG1声を割り当てて豪華に鳴っています。
スネアは芯はFMで、PSGノイズの割れた音を重ねています。ハイハットもPSGでスネアのところ以外はいつも鳴らせています。
11 通常戦闘 我前に敵はあり! ダンジョンを冒険しているとモンスターのエンカウントがあります。
 「モンスターに出会った」という感じがする音から始まって勇敢に戦う主人公のパーティの様子が目に浮かびますか?
Aメロディのパートにはディレイっぽく聞こえる箇所がありますが、これは音を重ねずに単音で音量を変化されてディレイしているように聞かせています。
12 新しい希望を抱いて 活気がある街の曲です。いろんな出会いがあります。
PSGのパートは2声でフレーズを奏で、もう1声はそれのデチューン音やディレイ音に徹しています。
13 いじわる 気楽にいこーよ★ ライバルがいじわるするシーンの曲。でも陰険な感じじゃなくて、何かにくめないヤツです。
14 ダンジョン 嵐の中の快楽 中盤に冒険するダンジョンの曲。このへんになると主人公たちも頼もしくなってきています。
15 中ボス Bossy Tone Level モンスターのボスとの戦闘シーンの曲。強そうな敵が立ちはだかるイメージです。
ボスの曲だとすぐにアイ○ンメ○デンになるのは誰の影響でしょうか(笑)。
メロディ、バッキングギター、ドラムにFM3声を使ってしまったのでベースがPSGになってしまいました。
それでも2声をオクターブで重ねて重みを出しています。
16 悲しいイベント 芸無大場阿 ゲームオーバーの時と、悲しいイベントのときに流れる曲。
メロディにFM2声使っているので、ハープのディレイ音はPSGがやっているのですが、後半でメロディがなくなるとすかさずFMのディレイに変わります。
こんな何気ない曲でも涙の努力です(涙)。
17 元気よく進む Walking My Dream 学校の外での活動シーンの曲。
元気にテキパキと仕事をこなしていく主人公たちを表現しました。
曲の後半ではメロディに厚みを出すためにFM1声にPSG1声を重ねています。
18 危険地帯 危険 危険地帯に迷い込んでしまったときの曲。
不安で不気味な感じを出しています。
曲の最後ではPSGノイズの周波数を高速で変更して割れるような音を作っています。
19 探索 忍びよる影 中盤にさしかかったダンジョンの曲。
勇気を持って進むんですが、少しまだ不安もある、そんな微妙な時期の主人公たちを表しました。
20 悲しみのテーマ 廃虚と化した故郷(ふるさと) モンスターに襲われて廃墟となった街の曲。
悲しい中にもひとすじの希望が感じられるような曲にしました。
21 成績発表 卒業マーチ 主人公たちの成績が発表されるときの曲です。
重厚なメロディにしたかったのでFM2声重ねたおかげでベースがPSGになってしまっています。
でも、その軽さがいい味出しています。
22 祈り 清楚なる場 旅の途中で立ち寄った聖なる場所で祈りを捧げる曲。
澄んだメロディ音色はPSGを重ねて作っています。
23 山あり谷あり 回廊 だんだん攻略が難しくなってくる後半のダンジョンの曲。
迷ってぐるぐる歩き回っている様子を表しています。
24 クリア 0円のファンファーレ 曲名は「ただのファンファーレ」と読みます(すみません)。
イベントをクリアした時に鳴ります。
25 ラストダンジョン Psychic Zone いよいよ最後のダンジョンです。
ドラムは「パシン」っていう音でシンバルを表現しています。
26 ラストボス 勇気の結晶 ラスボスはなんと学園長だった?!
そしてこれまで起きた事件やモンスターも学園長が仕組んだ修行のカリキュラムだった・・・という衝撃な結末。
そんな学園長に最後の挑戦をする主人公たちを表しました。
27 平和が訪れた 親愛なる人のために 修行が終わり、達成感と喜びを分かち合う主人公たち。
前半はメロディをPSGに任せてバッキングをFMで鳴らしています。
28 エンディングテーマ Last hours 〜祝福の涙〜 エンディングです。帽子を投げて門出を祝う主人公たち。
別れの悲しさ、未来への希望、不安、でも、みんな旅立っていきます。

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